介護帰省

最近何度か通っている新幹線での介護帰省。新幹線から見える富士山。
母が骨折で入院し、いよいよ一人で生活ができなくなった。高齢者施設入所について、市役所、病院、施設と話し合って、とりきめないといけない。多くの家庭が抱えている親の介護に私自身、直面している。

介護を始めて気づいた。 多くの男の人は自分が介護をする側に立つことを想像すらしていないのではないか。老後は奥様にみてもらう、それを当たり前のように受け止めている人が多いことに気づいた。

何より、私の家がそうだ。 母が倒れ、救急車が来たとき、私と弟が立っていれば、救急士の方は弟に向かって「どの病院に行きますか」と聞く。弟は即座に、私のほうを見て、「おい、どこへ行くんだ」と聞く。普段は私の意見を求めることはしない。

あまりの情けなさにまわりにぐちると、返ってくる言葉は
「そうですよ。男は一切しませんよ。うちだって、何十年という介護があったけど、男の兄弟は一切見なかったわね」

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