どうなった流山の議会改革?   元市議 酒井睦夫

令和4年5月ごろ、NHKニュースで「全国市議会の議会改革度ランキングで取手市議会が1位」と報道された。約10年前は流山市議会が1位であった。全国約800の市議会からの視察は年間80件を超えたと記憶している。

議会改革の説明は各議員が手分けして対応した。

インターネットで検索すると昨年流山市議会は全国180位となっている。一体どうしたのか。議会(議員)に対する市民の不満の第1位は「何をしているかわからない」となっている。

10年前流山市議会は「議員は当選後2年経過時に、前半2年間で何をしたか、後半2年間で何をするつもりか」を全員が書いて議会のHPに発表した。A4サイズ1枚程度のものだったが少なくともどんなテーマに取り組んでいるか、はわかる。

私が市議引退後、この欄はHPから消去されている。


市民団体が発行する「議員の通信簿」が流行った時期がある。

一般質問や議会報告をチェックし、優・良・可・不可・落第の評価をつける。全議員にコメント付きで一覧表をつくり選挙前に発表する。相模原市の場合、優は5名、不可、落第も数名いる。朝日など全国紙で紹介されたこともあり、全国では30か所で通信簿が発表されたという。

流山市議の一般質問を聞いて点数をつけるとAクラス(80点以上)も数名いるが50点以下が多い。ひな壇の執行部も同様の評価をしながら聞いているに違いない。

楠山さんに対する私の評価は高い。着想が抜群で、粘り強い。成年後見制度を何回も取り上げ、ついに「成年後見推進センター」設立にまで漕ぎつけた。執念を感じる。

楠山さんには大活躍を期待している。