徹夜議会の末・・・
平成26年3月24日、流山の議員定数 28名を削減しよう!この発議に対し、議会は徹夜になるまで紛糾し、採決をしたのは夜が白々と明けた翌日25日の朝でした。
4名削減案には、私が所属する市民クラブ、そして公明党のみが賛成で、9対17で否決。さらに、2名削減案には市民クラブと流政会が賛成して10対16でこれまた否決。なんとも奇妙な採決内容で、いずれも否決されました。




















反対意見:、「議員を減らせば、民意を吸収する機能が落ちる」?
これが、定数削減の反対意見の主な理由でした。現在 定数28名の流山市議会にとって、4名削減の24名は、大幅な縮小にも聞こえます。しかし、ほんとうに、民意を吸収する機能が落ちるのでしょうか?

議員一人あたりの市民の数では、流山はどんな位置にあるのか?
流山は全国812市中 187番(平成23年度の全国市議会議長会データ)です。 類似団体(流山と人口、産業構造の点で類似する)に比較対象をしぼると、流山は52市の中で36番目です。議員一人あたりの市民の数は、比較的、少ない部類にはいっています。 そして、仮に24名体制になったとしても、類似団体52団体の中で19番目です。流山より、市民人口の割合がきびしい市はまだまだ18市もあります。52市の中で19番目!
議員一人あたりの市民の数で、流山より少ない自治体は他に数多くあります。 日野市や西東京市のように、市民自ら財政白書を作っている市民力のある市もあります。 現定数を4名削減した24名体制は民意を吸収することができない、そういう結論には決してなりません。

決めるのは市民です
議員定数削減の根拠は、議会基本条例にあります。「権利の源は市民にある。」「市民福祉の向上のため、市民の要望を把握して行使する」とあります。「市民の多様な意見を的確に把握することにつとめ、市政に反映させるための議会運営を目指すべき」とあります。つまり、決めるのは市民、です。

民意はどこにあるのか?
先に流山市議会が実施した無作為抽出アンケートでは 削減を希望する声が多かった。 議会の「削減ゼロ」の決定は、すなわち、民意を無視したことになります。なんのために、市民の意向把握を行ったのか、民意を図っていながら、民意の反映がまったくなければ、それはすなわち、議員の都合でしかないと指摘されても反論はできない。

流山の「開かれた議会」の仕組みは全国NO.1!
流山市議会は、議会報告会、公聴会、市民提案制度、無作為抽出アンケート、議員間討議、首長への反問権付与など、開かれた議会、市民の市政参加に向けて、着実に制度化を進めてきました。その仕組み、制度は全国 No.1という評価も得ました。

これからの流山市議会の進む道
これまで、議員は個々に地域をまわり、地域利益を誘導するという、議員像がありました。しかし、これからの時代、議員が近くにいなくとも、市民の誰もが、自ら声をあげ、その声を市政に反映できる、そんな仕組み作りを議員は求められています。
今後、流山に必要なのは、この仕組み、制度に息をふきかけ、市民が活用できるように実践性をもたせることです。そのとき、必要なのは、参加する市民の数を増やすことです。 
必要なのは、「議員の数」ではありません。