備忘録 「病気の緊急度、サイトで判定 救急車呼ぶ目安に」  日経新聞

2017/3/13 9:42

 総務省消防庁は、けがや病気の症状で緊急度を判定するサイトを開発した。スマートフォンなどでアクセスし、案内に従って病状や痛みの部位、強さなどを選んでいくと、救急車を呼ぶ必要があるかの目安を教えてくれる仕組み。3月末にも運用を始める。子供の急な高熱など対応を迷うようなケースで参考にしてもらい、出動件数が増え続ける救急車が重症者を効率よく搬送できるようにするのが狙い。

 サイト名は「Q助(きゅうすけ)」で、消防庁のホームページからたどれるようにする。まず「反応がない」「声が出せない」など命に関わる恐れのある症状から聞き、該当しない場合は、痛みのある部位や強さを問う設問などに進む。その結果、緊急性が高いと判断されれば「今すぐ救急車を呼びましょう」、それ以外は「緊急ではないが医療機関を受診した方がよい」「様子を見て」といったメッセージが表示される。

 判定後、自身で出向く場合に、病院を探せるよう各地の医療機関を紹介する厚生労働省のサイト情報を掲載する。このほか各自治体の消防本部がこのサイトを基に、地元の医療機関をのせた救急受診ガイドに作り替えて運用することもできるようにする。

 消防庁の担当者は「適切な受診のタイミングを知るのに役立ててほしい」と話している。〔共同〕