市民にとって、建設的なビジョンはあるのか?

議員は、市長を始めとする行政のチェック機関である。市長追随であってはならない。賛成すべきは賛成し、反対すべきは反対する。是は是、非は非、である。と同時に、大切なのは、市民の立場にたった建設的なビジョンがあるのか。

市民総合体育館の建て替え。当初の建て替え費用は市民の負担が約43億円だったが、議会審議が長引き、期を越し、反対を続ければ、その負担は50億円を超える仕組みとなっていた。反対を続けるのは企業ではありえない。




 新川耕地のスポーツフィールド。議会に是非を問う前に、工事発注がなされていた。議会軽視だと議会は大荒れに荒れた。一方、議会の論戦の的となった新川耕地スポーツフィールドを視察すると、長い間、荒れ果て、草ぼうぼう。C面はほとんど利用されていない状態だった。

 
議会は2元代表制のもと、是非を問う。重要なのは、是々非々の結果、市民にとってどうなのか? 建設的なビジョンがあるのかどうか。これが大事である。市と対立することが目的ではない。ある市民が言った。「4階の論理(議会の論理。議会は市役所の4階にある)で是非をたたかうのはもういいよ。市民はそっちのけ。市民のことを考えてほしい」