「動物のしっぽ」を調べたいとき・・・教育は、 まず調べる力から

「動物のしっぽ」について調べたい!子どもが図書室にやってくる。どう調べるのか?まず、動物のコーナーに行って、しっぽに関係のありそうなタイトルを探す。それらしいものがなければ、あきらめてそのまま帰っていく子が多い。学校の図書室に司書がいらっしゃれば
「しっぽの何を調べたいのか?陸の動物か魚かクジラ類か?国語か理科なのか?その子から聞き出します。『しっぽのはたらき』という良い絵本で対応できる場合もあるし、百科事典が使える場合もあります。子どもたちの知りたいことを聞き出すことが何より、大事。『犬はなぜしっぽを振るか』なら、犬の図鑑、飼い方の図鑑などを紹介、目次や索引を見るように子どもたちに言います」。
こうした丁寧な教育を受けるのと受けないのでは、子どもたちの基礎学力に大きな違いが出ると思うが、どうだろうか。

2020年実施される新学習指導要領は、「自分で考え、表現し、判断し、 実際の社会で役立てる」ことが求められる。学校図書館は、「新学習指導要領を効果的に進める基盤としての役割を担う」と、県内のほとんどの自治体が学校図書館司書の全校配置を実施している。
流山市は29年度の一般質問で、30年度に全校配置が実現。学校図書館司書が一気に7名増えて8名となった。本市の環境整備は新学習指導要領実施に向けてスタートしたばかりである。さらに充実を!