たくさんの、ほんとうにたくさんの方々が彼女の死を悲しみいたみ、お焼香をあげにいらした。市議会議員2期、県議会議員6期の議員生活を送られていた。東京、横浜の労組関係の方々や、自民党議員や現職国会議員さんも・・・たくさんの政治関係者の中にまじって、近所のおばさん、おじさんたちの姿も多く、小宮さんらしいお通夜だった。
私が議員になったばかりの頃を思い出した。小宮さんと前ヶ崎の通りを歩いていたら、夕食の買い物に出かけていたおばさんだろう。
「ちょっと、ちょっと聞いてよ、小宮さん」
と買い物かごをさげて、手招きしながら、近づいてきた。ひとしきり相談のような世間話が始まった。ようやく終わったと思って、また、二人で歩き始めると、今度は自転車に乗ったおじさんがうれしそうに呼び止める。
「お~、小宮さんじゃないか、どうした?今日は?」
自転車をおりてまた、ひとしきり世間話・・・
そんなに遠いところに行くわけじゃないのに、いっこうに前へ進めない。なかなか離してくれない。
思い出していたら涙がス~と出てきた。
小宮さん、本当にお疲れ様でした。ゆっくりとお休みください。