役立ってほしかった・・・(-_-) 

災害の過去の教訓はたくさん、ある。

昭和31年、のちの早稲田大学名誉教授になる大矢雅彦氏が作成した「木曽川流域濃尾平野水害地形分類図」(↓) という、いわば現在のハザードマップの原型を作った。

大矢曰く「岐阜、愛知両県の土木課、耕地課に10部ずつ送ったが、反応は全くなかった」



それから3年後の昭和34年、伊勢湾台風に襲われ、その浸水被害が見事なまでに一致。



大矢氏曰く

「万里の長城を作れと言っても無理ですが、少なくとも自分の家が洪水が起こった場合、非常に危ない位置にあるとの自覚を各人がもつほどに役立ってほしかった・・・」

コンピューターもなかった時代に造ったハザードマップ。 これほど正確とは!

同じ教訓は3.11でもある。
東松山市の議長さんのお話を聞いた。
」東北大学の先生から近い内に災害が起こると言われていた。だから防災計画は立てていた。けれど、実際は何の役にもたたなかった。防災訓練もしていないし、足が地についた防災計画ではなかった。タカをくくっていた、ということだ」